キエフの街がえらいこっちゃである。
キエフには昨夏大変にお世話になったので、この動乱はなかなかどうして思うところがある。キエフにお世話になったのは他でもない、彼の地に亡命したためである。
昨年、わたくしはシェンゲンエリアに7か月オーバーステイをかましており(いや。言い訳はあるんだが)、どうにか脱出せんと、コペンハーゲンからワルシャワを経由しキエフまで、バスと電車を乗り継ぎ、ワクドキの亡命旅行へと繰り出したのであった。
電車内でパスポートを5回も全ページチェックされたときは、バスティーユ牢獄を覚悟したが、何とか笑顔で乗り切った。
そんなわけでたどり着いたキエフは、未だに感慨深い土地なのである。