まあ、そんな感じで

徒然なるままにヒグラシ

大竹伸朗大てんてえ

大竹伸朗大先生を知ったのは確か「カスバの男」だった。

これを読んだときはおったまげた。
なんだこれ?日記のようで日記でなく、スケッチのようでスケッチでない。好奇心の散文詩のような旅行記。
好奇心だけの旅行記は、ほかに妹尾河童山下清くらいしか知らない。

そして2006年の「全景」展。

 

なんというか、エネルギーの塊みたいな展覧会だった。

初日、あまりの衝撃に雨の中を泣きながら帰った。

わたくしは期間中、同じ展覧会を10回近く観に行った。

 

油絵もネオンも音楽も風俗のチラシも、同じ座標にあった。

「ここからが絵です」なんて一体誰が決めたというのか。


大竹てんてえは、絵を「描く」ことからわたくしを自由にしてくれたのだ。